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イギリスと世界
―― 労働党の世界へのアプローチ

デービッド・ラミー 英労働党・影の内閣外相

The Case for Progressive Realism: Why Britain Must Chart a New Global Course

David Lammy イギリスの政治家で、弁護士。2002年にブレア政権の外務副大臣を務めた。現在は英労働党・影の外相。著書にTribes: How Our Need to Belong Can Make or Break Societyがある。

2024年6月号掲載論文

英経済は低成長の泥沼にはまりこんでいる。陸軍の兵力規模は、ナポレオンと戦った時代以来の低水準だし、行政サービスの多くも崩壊寸前だ。保守党政権は、その後の明確な計画もないままに、欧州連合(EU)を強引に離脱し、北アイルランドに平和をもたらした「グッドフライデー合意」を危険にさらし、欧州人権条約を軽視する行動みせた。だが、次の選挙で、われわれ労働党が政権を手に入れば、国家再生の時代を「進歩主義的リアリズム」で切り開いていく。進歩主義を現実主義的に実施すれば、世界を変えられるだろう。進歩主義的リアリズムとは、何が達成できるかに関する誤った思い込みを排除した上で、理想を模索することを意味する。

  • 進歩主義的リアリズム
  • 2人の英外相
  • 現状の国際関係
  • 労働党の安全保障政策
  • 21世紀のイギリス外交
  • 急成長と温暖化ペースの鈍化
  • イギリスの未来

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